【所得税の仕組み①】収入と所得は意味が違うよ!

それでは、授業をはじめます。

今日は、「収入」と「所得」の違いについて学んでいきます。

ハムスケくんは「収入」と「所得」の違いについてわかりますか?

はい、まったくわかりません!

よろしい!

一般的に「年収」とか「収入」とかいうのは、税金や社会保険料など、お給料から何も引かれる前の金額の事を言います。

じゃあ、先生。所得っていうのはお給料から税金とかが引かれた後の金額の事を言うの?

それが、実は違うんですね。

よく、勘違いされるんですが、収入から税金や社会保険料が引かれた後の金額は”手取り(収入)”なんて言われたり、難しい言葉でいうと可処分所得なんて言い方をします。

ひっかけやがったなー!

では、「所得」というのは何のことを言うのか?

そして、所得税や住民税はどうやって計算されるのかについて詳しく見ていきましょう。

でも、そんなくそつまんなそうな事を勉強してなんか意味あるんですか??

めちゃくちゃ意味ありますよ!

この事を知っているか知らないかで数十万円、下手したら数百万円得したり損したりしますからね。

ふ~ん。じゃあ、付き合ってやるか。すすめて。

・・・・


「収入」と「所得」は普段の会話で同じような意味で使っている方もいるかもしれませんが実際には意味が異なります。

この違いを理解することによって、所得税がどのように計算されているかを理解する事が出来ます。
そして、それを理解する事によって払い過ぎている税金を取り戻す事が出来たり、今後節税出来たりするので、普段自動的に税金を引かれている会社員の方も理解しておくべきポイントです。

例えば、上図のように車を販売するビジネスをしているAさんがいたとします。
車を400万円でお客であるBさんに販売した場合、このAさんの売上は400万円となります。
この売上が「収入」となります。モノやサービスを販売する事によって入ってきたお金ですね。
しかし、この収入(売上)は、そのままAさんの儲けとはなりません。
なぜなら、この車を販売するために、材料費や宣伝広告費などの様々な経費がかかってるからです。
売上からこれらの経費を引いたものがAさんの儲けとなります。
そして、この儲けの事を「所得」といいます。

所得税という税金は、この所得に一定の税率をかけて計算されます。
つまり、同じ収入であっても引かれる経費が多い場合は所得が下がり、支払う所得税は少なくなります。


では、企業に勤めている会社員のように経費が認められないような人は、この経費の部分は0なのか?
となりますが、実は会社員の場合は、収入に応じて自動的に経費が計算されて引かれ、所得が計算されています。


次回、所得税の計算について解説していきます。


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